SNSを中心に「チャーハン症候群(Fried Rice Syndrome)」という言葉が話題になっています。
この記事では、チャーハン症候群の原因、症状、予防方法に加えて、特に注目を集めた一件について詳しく解説します。
チャーハン症候群とは?
チャーハン症候群は、セレウス菌(Bacillus cereus)による食中毒のことを指します。
この菌は、不適切に保存された食品に生息し、摂取すると食中毒を引き起こす可能性があります。
チャーハン自体に悪い原因はありません。
実際の死亡事例
@angelapharmd #FriedRiceSyndrome #BacillusCereus #FoodPoisoning #Leftovers #LeftoverFood #NowYouKnow #FYP #Pharmacisttadvice #PharmacysTip #Healthtips #Medicaltip ♬ original sound – Doctor of Pharmacy
2008年にベルギーのブリュッセルで、20歳の男性が、5日間常温保存されたトマトソースパスタを食べた後に急死しました。この事件は、セレウス菌による食中毒の重大な例として、広く知られることになりました。
報告によると、この男性はパスタを電子レンジで温め直した後、「いつもと味が違う」と感じながらも、新しいブランドのソースを使用したことで味が変わったと考え、食べ続けました。
食後30分以内に吐き気、腹痛、頭痛に襲われ、嘔吐と下痢を繰り返した後、約10時間後に死亡しました。
セレウス菌の特徴
- 調理後に室温で長時間放置することで増殖する
- 見た目やにおいの変化が少なく、発見が難しい
- 90℃60分の加熱に耐える芽胞を形成し、生き残る
症状・治療
- 食後30分~15時間後に発症
- 吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現れる
- 通常は短期間で治る
- 重症例では点滴が必要
- セレウス菌が産生した毒素によるため、抗生物質は効果なし
予防方法
- 調理後は速やかに冷蔵庫で保存する
- 調理済みの食品は再加熱時に十分に加熱する
- 夏場だけでなく、年間を通して調理した食べ物を室温で放置しない
まとめ
チャーハン症候群は適切な食品の取り扱いと保存方法によって予防可能です。
美味しいチャーハンを安全に楽しむためにも、予防を心がけましょう。