●アスパルテームって何?
●アスパルテームが入っている商品って?
●アスパルテーム と L-フェニルアラニン化合物は同じ?
こんな話題をまとめた記事を書きました!
2023年7月1日、このようなニュースがありました。
WHO傘下の国際がん研究機関(IARC)が、アスパルテームを「ヒトに対する発がん性を持つ可能性」のリストに掲載する見通しになっている
Forbes Japan Webサイト
アスパルテーム…?商品の成分表示で見たような気がしますね。
どんな物質か、ざっくり見ていきましょう。
アスパルテームって何?
- 人工甘味料の一つ
- アスパラギン酸とフェニルアラニンという2種類のアミノ酸から作られる
- 1gあたり4kcal(カロリー自体は砂糖と同じ)
- 砂糖の200倍もの甘みがある
- アスパルテーム1g(4kcal)の甘み=砂糖200g(800kcal)の甘み
- カロリーオフの飲料やお菓子などに使われている
- 厚生労働省が使用を認めている「指定添加物」に分類されている
- 世界でも100カ国以上に使用が許可されている食品添加物
- フェニルケトン尿症の方は摂取を制限する必要がある
アスパルテームが入っている商品って何?
低カロリーやカロリーゼロの飲料やお菓子などに多く見られます。
以下のような食品にアスパルテームがよく使用されています。
- パルスイート(卓上甘味料)
- カルピスソーダ(清涼飲料水)
- ダイエットコーラ(清涼飲料水)
- ガム(キシリトールガムなど)
- アイスクリーム(低カロリーアイスなど)
- ヨーグルト(低カロリーヨーグルトなど)
- ゼリー(低カロリーゼリーなど)
アスパルテームの1日の許容量は?
- 1日許容摂取量(ADI)は40mg/体重kg
- 体重の50kgの人なら1日2g まで摂取OK
- 例)体重の50kgの人が、500mLのダイエットコークを毎日15本(=アスパルテーム 2.8g)を摂取していると危険
アスパルテームの危険性はあるの?
アスパルテームの使用を巡っては、WHOと国連食糧農業機関(FAO)の合同食品添加物専門家会議(JECFA)も別途審査を行っており、国際がん研究機関(IARC)と同じ2023年7月14日に結論を発表する見通しだ。
REUTERS Webサイト
7月14日の発表が気になりますね。
食品・飲料メーカーにも混乱が起きそうですね。
現段階でも、以下に関連したリスクが指摘されています。
- 一部の種類のがん
- 不安障害
- 頭痛
- うつ
- 脳卒中リスク上昇
- マイクロバイオーム(ヒトの体に共生する微生物)への悪影響
「L-フェニルアラニン化合物」とアスパルテームは同じ?
アスパルテームは、L-フェニルアラニンと、L-アスパラギン酸が結合したもの。
つまり「L-フェニルアラニン化合物」と同じです。
「アスパルテーム=危険」と認知される前に、「L-フェニルアラニン化合物」として表記するようになるかもしれません。
商品の成分表示を確認して、アスパルテームまたはL-フェニルアラニン化合物という表示があるか注意した方がいいですね。
これからどうしたらいい?
アスパルテームが入った商品を食べてすぐガンになるわけではないです。
アスパルテームが入ったダイエット食品に頼らず、生活習慣を見直して運動や食事制限をして体重をコントロールするのが1番いうことですね…。
天然由来の甘味料は安心なので、そういった物を利用するのも良さそうです。
発がん性と言えば…
WHOは、2017年に亜硝酸ナトリウムについても「ヒトに対しておそらく発がん性がある」と指摘してました。
亜硝酸ナトリウムは、ソーセージやウインナー等の加工肉や明太子に含まれていること多いです。
亜硝酸ナトリウムは、高温になるとアミノ酸と反応して ニトロソアミン という 強い発がん性物質 に変化することが知られています。
こちらも併せて注意が必要ですね。
まとめ
- 2023年7月14日、アスパルテームが「ヒトに対する発がん性を持つ可能性」のリストに掲載される見通し
- アスパルテームは、低カロリーやカロリーゼロの飲料やお菓子などに入っている
- 「L-フェニルアラニン化合物」と「アスパルテーム」は同じ